「やってみたい」と小さな声で言ってくれた時、
「だいじょうぶかな」と思いながらも、そっと背中を押す。
親って、本当に毎日がチャレンジの連続だなと思うことがあります。
ここ数年、我が家の長男と次男が、それぞれドイツに留学しました。
2人とも、自分の「好き」に向き合いながら、今まさに挑戦の真っ最中です。
次男は、ドイツ語も話せないままの渡航。
言葉が通じない中での生活や学びは、想像以上に大変なこともあると思います。
でも、そんな中でも一歩ずつ、確実に進んでいる姿が伝わってきます。
苦労も努力も、しっかり彼の中で育っているんだなと感じられて、
心配や不安は尽きないけれど、周りのママ友や皆さんのおかげもあって
「よし、大丈夫」と信じる気持ちも、同じくらい大きくなりました。
2人がそれぞれの場所で頑張る姿に、私はいつも勇気をもらっています。
私もまだまだ、音楽を学び続けていたい。
先生である前に、一人の学び手でいたい。
そんな気持ちにさせてくれるのは、間違いなく、若い2人のひたむきな姿です。
子どもたちが見せてくれる背中は、
大きくなりしっかりしていて、でもどこか頼りなくて…
「まだその先に行かないで」って言いたくなる時もあります。
それでも、2人が見つけた道を歩いていることが、
今の私の支えでもあって・・・
心配や不安は、正直、毎日のように押し寄せてきます。
でもその度に、「大丈夫、大丈夫」って自分に言い聞かせて、
親としての私自身も育てられているのを感じています。
そして、一緒に子育てをしてくれる夫にも、心から感謝しています。
目の前にいる末っ子も、いつか自分の道で挑戦を始めるその日が来ます。
きっと、子どもたちの挑戦は、私たち大人にも何かをくれる。
だからこそ、ピアノ教室でも、
生徒さん一人ひとりの「やってみたい」「できるかな」の小さな気持ちを、
これからも丁寧に受け止めていきたいと思っています。