実家のピアノ、まだ弾けるかもしれません・楽器選びも一緒に考えるピアノ教室

2026年05月13日 09:36
カテゴリ: レッスン日記

「ピアノを始めたい」
 
そう思った時
まず悩まれることの1つが
“どんな楽器を用意したら良いのだろう”
ということかもしれません。
 
今は
本当にさまざまな選択肢があります。
 
アコースティックピアノ。
電子ピアノ。
 
それぞれに良さがあります。
 
電子ピアノでも
もちろん音楽は学べます。

音を聴くこと。
リズムを感じること。
楽譜を読むこと。
表現すること。
 
音楽の入り口は
十分に広がっています。
 
だからこそ教室では、
「どちらが正しいか」ではなく
 
それぞれの楽器が
どんな仕組みで音を出しているのか。
どんな違いがあるのか。
 
それを知った上で
ご家庭に合う選択をしていただけたらと思っています。
 
アコースティックピアノは、
高額なものも多く
 
「簡単に買えるものではなくて…」
 
そう仰るお気持ちも
とてもよくわかります。
 
だから教室でも、
“とにかく新品をおすすめする”
という形ではなく
 
ご縁やタイミングも大切にしながら
丁寧に探しています。
 
実際に
 
「実家に眠っているピアノがあるんです」
「処分を考えていたけれど、まだ使えるのかな…」
 
そんなご相談をいただくこともあります。
 
長く大切にされてきたピアノが
また次の世代へ繋がっていく。
 
それも
音楽の素敵な循環のように感じています。
 
今回の生徒さんご家族、
最初は電子ピアノをご検討されていました。
 
けれどお話を伺う中で、
 
「実家にピアノがあるんです」
 
というお話に。
 
パパが昔弾いていたピアノ。
中古で購入されたものだそうですが
数年前まで調律も続けられていたとのこと。
 
いただいた情報からも
まだまだ弾ける状態であることが感じられました。
 
そこで今回は
そのピアノにサイレント機能(消音機能)を
つける方向も含めて考えることに。
 
お世話になっている伸和ピアノさんに
ご協力いただき
押さえていただいていたピアノを
一緒に見に行きました。
 
初めて楽器店へ行く時は
 
「何を見たらいいの?」
「どう違うの?」
「これで良いのかな…?」
 
そんな不安もあると思います。
 
だから教室では
できる限り一緒に見たり、触れたりしながら
楽器選びのお手伝いをしています。
 
今回は無理を言って
電子ピアノもご用意いただき
実際に弾き比べをさせていただきました。
 
スピーカーの位置。
鍵盤の感触。
音の広がり。
体へ伝わる振動。
 
そして、さまざまな高さのピアノ。
 
小さな生徒さんも一緒に
並んだピアノを片っ端から鳴らしていきます。
 
「次はどんな音かな?」
「これはさっきと違う!」
 
でも実は
こうして“たくさんの音に触れる”こと自体が
すでに豊かな音楽体験なのだと思っています。
 
実際に弾き比べをしてみると
 
音が鳴ったあと
空間へ広がっていく感じ。
指先から返ってくる感覚。
体に伝わる響き。
 
小さな違いのようでいて
その積み重ねが
少しずつ耳や感覚を育てていくように感じます。
 
だからこそ教室では
可能であれば一度
アコースティックピアノの響きにも
触れてみてほしいと思っています。
 
中古ピアノをおすすめする理由の1つに、
“木材と環境との相性”があります。
 
アコースティックピアノは
木でできた楽器。
 
湿気のある日本の気候の中で
長い年月使われてきた国産ピアノは
今の暮らしの中でも
音や状態が安定していることがあります。
 
そして、日本の楽器メーカーの技術。
 
長い歴史の中で積み重ねられてきた
日本のものづくり。
 
そうした楽器を
自分たちの暮らしの中で受け継いでいけることも
素敵なことだなと思っています。
 
中古ピアノの中にも
まだまだ状態の良いものがありますし
少し手を加えることで
これから先も長く弾いていけるピアノもあります。
 
そして
用意してくださった楽器は、
子どもへ。
そして、いつかお孫さんへ。
 
長い時間を重ねていくものになるかもしれません。
 
だからこそ、
“今だけ”ではなく、
“これから先の時間”も含めて、
ご家庭に合う選択を
一緒に考えていけたらと思っています。

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